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2023.06.12

心書

心書Vol.60【少年のこころ】

心書 Vol.60

【少年のこころ】

伊藤博文や高杉晋作といった新時代を築いた幕末〜明治の志士を教育した吉田松陰の有名な言葉に
『天の才を生ずる多けれども云々』から始まる文がある。
私はこの文の中盤に記されている

『少年軽鋭、鬱蒼喜ぶべき者甚だ多し。
然れども艱難、困苦を経るに従ひ、英気頽敗して一俗物となる者少なからず。
唯だ真の志士は此の処に於て愈々激昂して、遂に才を成すなり。』

この文がしっくり来ます。

現代語訳すると
『少年達は身軽で素早く、可能性に溢れていて
、その才能の素晴らしさに喜ぶべき者はとても多い。
ところが、試練や苦難、困難を経験するに従って、優れた気性がいつの間にか無くなり、崩れ廃れてしまい、単なる凡人となってしまうものが少なくない。
ただ、真の志士はこうした試練や困難に直面すると、ますます気を高ぶらせ、最終的には才能を大成させる。』

私たちは無限の可能性を持ち産まれてきますが、成長の途中で『こんなものだろう』と自分の夢を諦めることがあります。
諦めなければ夢が逃げていく事はありません。
いつも楽な方を選び天がくれた才能やチャンスを無駄にしてるのは自分です。
いつの世も人間の真理はかわらないのですね。
諦めずに走り続けたいものです。

想生堂

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