2023.05.17
心書
心書VOL:34【苦】
心書 VOL:34
【苦】
仏教の開祖お釈迦さまは今より2500年前「人生は苦(思い通りにいかないもの)である」
とお覚醒めになりました。
生まれること、死ぬこと、老いること、病気になること、すべて肝心な事は何一つ思い通りにいかない。と覚ったのです。
では仮にすべてが思い通りに行ったらどうでしょう?
自分だけ老いもせず病気にもならず、何百歳、何千歳と生きたとします。
しかしその時、周りのパートナーや友人、家族、大切な人たちは皆死んでしまっています。
それでも幸せなのでしょうか。
思い通りにいかないから、人生は楽しめると私は思っております。
スポーツに例えても思い通りにいかないから、面白いのです。
サッカーが面白いのは手を使ってはいけないから。
ゴルフが面白いのはボールを手で運んでホールに入れてはいけないから。
マラソンが人に感動を与えるのは42.195キロ車で走っちゃいけないからですね。
車で42.195キロ走った!と自慢しても誰も相手にはしてくれないし、感動は生みません。
全て思い通りにいったら…。
退屈でしかたないのではないでしょうか。
ゲームの1面をずーっとやっているようなもの。
思い通りに行かないことを工夫して乗り越える所に楽しみが生じます。
せっかくの人生思いっきり楽しみたいものです。
想生堂
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