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2023.04.27

心書

心書VOL:14【手放す】

心書 VOL:14
【手放す】
人は一度手に入れたものを「手放す」「捨てる」という行為が苦手です。
しかし時に手放し、捨てる事で楽になることもあります。
お釈迦さまは手放せないこということがいかに自身の負担になるかをお説きになった際、このようなお話をなさいました。
「ある時、旅人が川に差しかかった。とても大きな川で、対岸に渡ることができない。そこで旅人はイカダを作ることで、無事に対岸へと渡ることができた。その時、旅人は次のように思った。このイカダはとても役に立ったから捨てずに、かついで道を進むことにしよう。」
この話をしたあと、お釈迦さまは弟子たちに問います。
『この旅人のイカダに対する対処は適切だったと思うか。』
イカダをかついで歩けば、すぐに疲れてしまう。またイカダのせいで歩く速度も遅くなる。もちろん陸ではイカダは役には立たない。
つまり、たとえ役立つものであっても、正しいことであっても、執着することでそれが負荷をもたらすものに変わってしまうということです。正しいことでさえ執着するべきでないのに、ましてや正しくないことに執着をしたら、苦しみしか生まれない。だからこそ執着心から離れるのだ。とお説きになります。
人生という旅路の中で、いらないイカダを担いで無駄に疲れて歩き回っていないか、時に自分自身で確認したいもです。

想生堂

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