コラム

【利他】

素適な作品を多く遺された詩人に相田みつをさんがいらっしゃいます。

シンプルに解りやすく、読み手の心を掴む詩が人気の理由かと思います。

私の好きな詩を一つご紹介したいと思います。

「わけ合えば」

うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる

うばい合えばあらそい、わけ合えばやすらぎ

うばい合えばにくしみ、わけ合えばよろこび

うばい合えば不満、わけ合えば感謝

うばい合えば戦争、わけ合えば平和

うばい合えば地獄、わけ合えば極楽

他人から、何かを奪い取って、自分だけが幸せになろうとすることは、実は幸せにからどんどん遠のいている心であるとお釈迦様はお説きになっておいでです。

奪い合うのではなく共に分け合えば皆が幸せになれる。

相手の幸せが自身の幸せ、利他と自利は一つであるとを仏教では教えています。

一緒に幸せになろうという、自利利他の心が本当の心の安寧を得る為の心であります。

真理を理解して、必要なものがあれば幸せ、という、小欲知足の人は、分け合えば余る、を理解し他者と共に幸せを味わうことが出来るのです

想生堂