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2025.07.27

心書

心書Vol.315【木陰】

暑い夏の日差しの中に身を置くと、私たちは自然と木陰を求め、水を求め、涼しさを求めます。人の身体は正直で、あまりに強い光には耐えきれず、休息を求めるものです。

ところが、私たちの「心」はどうでしょうか。

仏教では、「煩悩」を火にたとえます。怒りや欲、迷いといった心の煩悩が燃え盛っているとき、心はまさに灼熱の太陽のような状態です。イライラしていたり、誰かを羨んでいたり、自分を責めていたり——そうした心は、照りつける太陽のように、内側から自分を焼いてしまいます。

そんなときこそ、「木陰」のような存在が必要です。

仏教はまさにその「木陰」のようなものです。自分の思いを少し手放し、相手を思いやること、自分を大切にすること、執着を和らげること。それらは、心に涼やかな風を運び、火照った煩悩を静めてくれます。

夏は、自然の厳しさを感じる季節であると同時に、心を見つめ直す好機でもあります。暑さに身をゆだねながら、自分の心にも「影」と「風」をつくってあげましょう。

一杯の冷たい水が体を癒すように、ひとつのやさしい言葉が、誰かの心を癒すことがあります。その一言を届けられる人でありたいものです。

大阪 遺品整理・生前整理・仏壇仕舞い
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