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2025.07.25

心書

心書Vol.313【蝉】

夏の盛り、私たちは蝉の声を聞くと「ああ、夏だな」と感じます。
しかし、この蝉の声は私たちの心に何を語りかけているのでしょうか。

蝉は地中で数年を過ごし、成虫になってから地上で生きるのはほんのわずかな日数です。

長い年月を暗い土の中で耐え、ようやく光の下で羽を震わせ、一心に鳴きます。

その鳴き声は、仲間を呼び、命を繋ごうとする叫びです。

仏教では「諸行無常」という教えがあります。

すべてのものは常に変わり、永遠に同じ形を保つものはありません。

蝉の短い命は、その「無常」を私たちに教えてくれます。

しかし、短いからこそ蝉は懸命に鳴きます。

自分の役割を全うし、命をつなぐために全力で生きるのです。

それは、私たちに「今を精一杯生きること」の大切さを気づかせてくれます。

人生もまた長いようで短いものです。

先のことばかり思い煩い、今という一瞬を疎かにしていないでしょうか。

蝉の声を聞いたとき、どうか立ち止まって耳を澄ましてください。

その声の奥に「いのちの儚さ」と「いのちの尊さ」が重なって聞こえてくるはずです。

大阪 遺品整理・生前整理・仏壇仕舞い
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