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2025.07.23

心書

心書Vol.311【一切皆苦】

お釈迦さまの教えに「一切皆苦」という有名な言葉があります。

これは「この世のすべてのものごとは、思いどおりにはならない苦しみを含んでいる」という意味です。

「苦」というと、私たちはつい「つらいこと」「嫌なこと」と考えてしまいます。

しかし仏教で言う「苦」とは、ただの不幸や痛みだけではなく、「思い通りにならない」という現実そのものを示しています。

どんなに愛しい人とも、必ず別れの日が来ます。
どんなに大切なモノもいずれ無くなります。
若さも、健康も、財産も、努力だけでは必ずしも思い通りにはなりません。

私たちは、この世に生きる限り、どうしても避けられない「苦」の中を生きているのです。

しかしお釈迦さまは、「一切皆苦」と説かれたからこそ、逆に「どう生きるか」を教えてくださいました。

すべては移ろいゆくものだからこそ、今ここにある一瞬を大切にする。

思い通りにならないからこそ、周りの人や物を当たり前だと思わず、有り難く受け止める。

思いどおりにしようと執着する心を少し離せば、不思議と心は軽くなります。

「苦」は私たちを責めるものではなく、今をよりよく生きるための気づきの種なのです。

一切皆苦――いっさいかいく

この言葉を思い出すたびに、私たちは日々の小さな出来事を当たり前と思わず、

今日という一日を慈しむことができるのかもしれません。

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