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2024.06.17

心書

心書Vol.301【親愛なる子ども達へ】

人生のお片付けのお手伝いを行っていますと、様々なドラマを目の当たりにします。
親の愛情の深さや人の思いに触れる度、強く心を動かされます。
人生の財産は人との繋がり、想いです。
そういった想いを想生堂では大切にしております。
人生の最期は誰にでも必ず訪れます。
その日を笑顔で迎えれますように…。


『親愛なる子どもたちへ』

年老いた私が、ある日今までの私と違っていたとしても、どうかそのままの私の事を理解してほしい。

私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても、あなたに色んなことを教えたように見守ってほしい。

あなたと話すとき、同じ話を何度も何度も繰り返してもその結末をどうか、さえぎらずにうなずいて欲しい。
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末はいつも同じでも私の心を平和にしてくれた。

悲しい事ではないんだ。消え去ってゆくように見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい。

楽しいひと時に、私が思わず下着を濡らしてしまったり、お風呂に入るのを嫌がる時には思い出してほしい。あなたを追い回し、何度も着替えさせたり、様々な理由をつけて、嫌がるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを。

悲しいことではないんだ。旅立ちの前の準備をしている私に、祝福の祈りを捧げて欲しい。

いずれ歯も弱り、飲み込むことさえできなくなるかもしれない。足も衰えて立ち上がることすら出来なくなったなら

あなたが、か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように、よろめく私にどうかあなたの手を握らせてほしい。

私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい。あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど、私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい。
きっとそれだけでそれだけで私には勇気が湧いてくるのです

あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい。

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛をもって笑顔で答えたい

私の子ども達へ  愛する子ども達へ


大阪 遺品整理・生前整理
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