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2024.04.03

心書

心書Vol.295【無明長夜】

心書Vol.295

【無明長夜】

新年度が始まりました。
以前より、自分のしたい事がわからず、将来に漠然な不安を抱えている。
という若い方の悩みをお受けしておりました。
その方も今年より就職し新しい生活をお過ごしのようです。

仏教では、迷いや苦悩の中で真理がわからず彷徨う事を無明といいます。
灯りの無い暗い夜道を歩けば誰もが恐怖を抱くのと同じで自分がどこに向かっているのか、何をしているのか、わからなければ進む事は恐怖になります。

その方とは何度かお話しする中で、自身の人生の目的や目指す方向、なりたい自分をイメージして頂きました。
ぼんやりとでもそういったイメージを持って進む事で、無明の中にも小さな目標とする灯りがともり、あそこにいくんだ!と進めるはずです。
そしていつか長い夜も朝になり、周囲は明るくなることと思います。

人生の指針となる灯りを見つけること、そこから生まれる活力はとても大きなものになります。
まず登る山を決める。
目的地さえ解れば多少迷ったって問題ないのではないでしょうか。

想生堂

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