コラム

心書Vol.292

【意思表明】

『私はお金が無くても幸せです。』
『私は友達も居なくて幸せです。』
でも何かが足りません。それがとてもモヤモヤします。
というご相談をお受けしました。

「では逆にお金が有れば不幸でしょうか？友人が居れば不幸でしょうか？」と、質問を投げかけ、ゆっくりとゆっくり話を聞いていくと、実は心と言葉が正反対で、本心ではお金も友人も欲しい。という思いがとても強い。ということにお気づき頂きました。
お金や友人を持っている人が羨ましく、自分はなぜそうなれないのか、という嫌悪感を抱いてしまった事から、いつからかそういった発言をよくするようになり、心に蓋をしてしまっていました。

欲しいモノはコレが欲しい、なりたい自分は、こんな人になりたい！と思い、口にし、行動しなければ手に入る事はありません。

レストランに入り、カレーを頼めばカレーがテーブルに運ばれて来ます。
ハンバーグを頼めばハンバーグが運ばれてくるように、伝えなければ、思いは人には伝わりません。
店員さんが勘繰って、「あの人はハンバーグを注文したけど、きっと心の中ではウドンが食べたいはずだ」と勝手に気を遣ってくれることなど、あり得ないのです。
いりません。と口にしていれば、周りの人は、その様に行動をします。
それと同じ、お金が欲しいなら、そのように、友人が欲しいのなら、そのように、言って、思って、行動しなければなりません。

自分に嘘をつくことを辞め、しっかりと意思表明し、心に正直に生きることで、なりたい自分に近づけるのかと思います。

大阪　想生堂