コラム

心書Vol.288

【縁】

おかげさまで想生堂は皆様からのご紹介を頂き、様々な方のお手伝いを行うことができております。
ひとつひとつ頂くご縁に感謝して日々の業務に励みたいものです。

仏教では縁の大切さを良く説かれます。
さて縁とはどういったものでしょうか。
悩みの相談をお受けしておりましても、「いい縁がなくて…。」など縁にまつわる悩みを多くお受けします。

人と人との出会いやチャンスなどの縁とは不平等なモノなのなのでしょうか。
江戸時代、徳川家の兵法指南役を務めた剣豪柳生宗矩は、こんな言葉を遺しておいでです。

『小才は、縁に出合って縁に気づかず、
中才は、縁に気づいて縁を生かさず、
大才は、袖すり合った縁をも生かす』

私もよくある事ですが、後々考えた時、あっ！あれは実は良いご縁を頂いていたな。と思うことがよくあります。
実は縁は『無い』のではなく、気付いていない事が多くあるな。と感じます。

柳生氏は小才、中才、大才といった表現をなさっていますが、その本意は小さな縁にも気付き、大切にしなさい。という事を仰っているのかと思います。
もし今ご縁を頂いていないな。縁が無いな。とお感じであれば、今一度自分自身の周りを見渡して頂ければ、もしかしたら気付いていないご縁が見つかるのかもしれません。


ご紹介以外のご依頼も喜んでお伺いいたします。
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