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2023.11.11

心書

心書Vol.213【縛りすぎない】

心書Vol.213

【縛りすぎない】

1872年明治5年4月15日、東京の増上寺に開拓使仮学校が設置されました。北海道開拓に当たる人材の育成を目指し、後に札幌に移して規模も大きくする計画であったから仮学校とよばれました。それから4年後に札幌に移り、札幌農学校(現在の北海道大学)ができました。

この仮学校に入ったのは、ほとんどが没落した武士階級出身の子弟で、生徒たちは非常に荒れていました。
学校側は生徒が荒れると規則を厳しくし、生徒はその反発からまた荒れて、学校側は規則をより厳しくするようになり、規則で生徒を縛るようになりました。このときにアメリカのマサチューセッツ農科大学学長であったウィリアム・スミス・クラーク博士を教頭として明治政府は招きました。

このとき新しくできる札幌農学校ではどうやって生徒を育てるかという方針が話し合われました。学校側は厳しい規則によって生徒を育てようと考えました。
クラーク博士はその意見に真っ向から反対しました。そして激論の末にクラーク博士の意見が通りました。そしてクラーク博士はこう言いました。
「諸君、私が望む校則はただ1つ。
『Be gentleman. 』
紳士であれ。これだけだ。これがあれば他には何もいらない。」

これまで規則、規則と縛られていた学生は驚愕し、紳士とはなんだろう?と自分たちで考えるようになり、自分の良心に従い生きること。という考えに至ります。

ルールで縛ることは簡単ですし、その中にいれば安心感はあります。
しかし時として思い切り身体を伸ばし、自分で考えることも大切なのかと思います。

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