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2023.10.27

心書

心書Vol.198【狐】

心書Vol.198

【狐】

イソップ寓話の中にこんなお話があります。

ブドウが沢山実った所に、1匹の狐が来ます。
狐はブドウを取ろうとするのですが、どのブドウも高い枝にあり、背伸びしようが、飛び跳ねようが手が届きません。
狐はブドウを採ることを諦め、「あんなブドウ酸っぱいに決まっている!」と捨て台詞を吐き去って行きます。

このお話は負け惜しみの教えがあるとされていますが、現代ではズル賢い狐よりもはるかにズルい生き物が居ると言われます。
それは私たち『人間』と

現代人は沢山実ったブドウを他者より早く見つけることに必死で、駆けつけて、手の届くところのモノを欲望のまま刈り取り、さらに後から来た人には「これは酸っぱいブドウだからダメだよ」と言いふらす。
そんな人が多くなっているのだとか。

周囲に分け与え、他の人が収穫するのも手伝えるような人間になりたいものです。


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