コラム

心書Vol.175

【無難】

私は「事なかれ主義」で隠れるように、波風立てず生きています。
でもこのままでいいのか？とふと思いました。
というご相談をお受けしました。

物事に波風を立てず、その場が凌げれば…。
無難に無難と意識しておったそうです。

それも一つの世渡術かと思います。

少しこんなお話しをさせて頂きました。
「無難」の反対語をご存知ですか？と
「無難」の反対は「有難」です。
有難はみなさん馴染みのある「ありがたい」という言葉を漢字にしたものです。

難があり、初めて物事に、ありがたさを感じる事が出来るのですね。
難なく、無難に。というのは確かに楽かもしれません。
でもそれでは周囲の支えや、思い、やり甲斐などに気づく事は難しいのではないでしょうか。

難があり、そしてそれを超える為に智恵が出て、支えてくれるものに自然と感謝できるものかと思います。

想生堂