コラム

しばらくの沈黙…。

「また甲子園が見れたなーうち高校野球すっきゃねんなー」

ステージⅣの全身ガンをはじめ様々な病気を患らい短い余命を宣告されている方だ。

ご縁を頂いて気持ちの整理のため、傾聴にお伺いした。

しばらくお話を傾聴する。これまでの人生での出来事、大好きなお孫さんや家族の事。病気のこと。

とても明るく前向きな方でなにより私が元気を頂いた。

「病気になることはしゃーないんや。人生の出来事ってなんでもしゃーないんやで、長いこと生きてきて思うけど、思い通りになることなんて何も無かったし、きっと無いんやろうし、何が起きても、しゃーない！しゃーないっ！て思って笑顔で生きていかな、しゃーないでーそしたら不思議と、こんなんなっても、なかなか死ねへん。医者もしぶとい、しぶといって笑ろてるくらい。好きな甲子園もまた見れた。さすがに来年は無理やろけどな！ﾊﾊﾊ

でも迎えが来るまで笑って過ごす。病は気からやでー！それは間違いなく言えるで。」なんて談話をした帰り際、「もーこの世で会うことはたぶんないやろうけど。元気でがんばりやっ！今日はありがとうなぁ」って。

傾聴を終えて帰路につく際、様々なことを考えました。いい御縁を頂き勉強させて頂いたと感謝しました。

穏やかなよい旅立ちでありますように。

色々な気持ちや思いをお預かりしました。
数ヶ月後この方は静かに旅立ちました。
お預かりしていた、気持ちなどをご家族にお届けした際、心から感謝をして頂けた事。
素敵な方の人生の最期に携われたこと。
この事業を始めようと決心した出来事でした。