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2023.07.31

心書

心書Vol.109【尊重】

心書Vol.109

【尊重】

昭和天皇の有名な御言葉に
『雑草などというものはない』という
有名な御言葉がございます。

ある夏の終わり昭和天皇は那須御用邸で静養しておいででした。

吹上御所の庭の草が茂りすぎたので、那須からのお帰りまでに手を入れたいと、宮内庁庭園課が侍従職に申し入れをします。
侍従になったばかりの田中直侍従は、建物から10メートルくらいの雑草は全部刈り、庭園としてすっきりさせようと考え、実行します。
9月中旬に那須から帰った天皇は田中氏を呼びます。
庭をきれいにしたお褒めの言葉と思いきや
予想外のお叱りだった。

陛下「どうして庭を刈ったのかね。」

田中「雑草が生い茂ってまいりましたので、一部お刈りいたしました。」

陛下「雑草ということはない。どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方でこれを雑草としてきめつけてしまうのはいけない。注意するように」


私たち人間も同じですね。
名前を覚えてもらい、存在を認知され、認められると嬉しいものです。
そしてそうしてくれる人の側に行きたくなります。
草木にまでも命や名前がある。
それを尊重するように。という陛下の御心に学ばせて頂きました。

想生堂

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