コラム

心書Vol.108

【植物】

連日異常な酷暑が続いております。
庭の植物を見ておりますと、暑さにも負けずしっかりと立っておる姿、またアスファルトの小さな小さな隙間から芽吹いておるもの、他の植物の枝の間から成長しておるもの、葉を虫に食われても、新しい葉を伸ばし続けるもの、様々な様子が見て取れます。

すごいな。

と感心するばかりなのですが、どの植物を見ても共通して思う事は、植物は、種が落ちた所に根差し、それを受け入れ、成長し、絶対に逃げません。

私たち人間は暑ければ、陰に行こう。だとか
少し苦手な人が近くに居たらば、距離を置く。など、居心地がいい所へ動くことができます。
しかし植物は、種が落ちた所にどっしりと構え、そこが日当たりの悪い場所ならば、枝葉を横へ横へ精一杯伸ばすなどし、置かれた環境に全力で適応して生きています。

まるで腹を括って一つの信念を貫いておるように見え、私はいつも感銘を受けます。

そんな何事にも逃げず、立ち向かう姿、私も見習いたいものです。

想生堂