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2023.07.24

心書

心書Vol.102【目先の利益】

心書Vol.102

【目先の利益】

仏教経典の中にこのようなお話があります。

むかしある夫婦が3つの餅を食べようとしていました。
餅は3つでしたので、それぞれ1つずつ食べ、お餅が1つ余りました。
1つの餅を2人でわければよいものの、なぜかこの夫婦、先に言葉を発したものが負け、黙っていたものが食べるという約束をし、2人とも黙っておりました。
そこへなんと盗賊がやってきます。
家の中の財産をどんどん盗んでいきます。
しかし2人はそれを見ても黙り続けています。
それを見た盗賊は2人が黙っているのをいいことに、ついに奥さんに襲い掛かります。
夫はその様子を見ても、まだ黙っています。

たまりかねた妻は「あなたはなんて愚かな人なの!たった1つの餅のために私が襲われても何も言わないなんて!」

すると夫は「やった!私の勝ちだ!餅は私のものだ!」と手を叩いて喜びました。
その隙に盗賊は逃げていきました。
というお話

夫は目の前の僅かな餅という利益のために、目の前で妻を襲おうとした盗賊を取り逃したわけです。

生活の中で目の前の僅かな利益のために、本当に大切なものが見えなくなることがある。
という教えです。
目先の利益は見えやすく、気になりますが、事実を歪めてしまうなど、真理を見えなくしてしまいます。
本当に大切なモノは何なのか、しっかりと見失うことなく、生活を送りたいものです。

想生堂

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