2023.07.10
心書
心書Vol.88【是諸仏教】
心書Vol.88
【是諸仏教】
仏教の教えを簡単簡潔にまとめた漢文にこのようなものがあります。
「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」(しょあくまくさ、しゅぜんぶぎょう、じじょうごい、ぜしょぶっきょう)
悪い事をするな(諸悪莫作)
善い事をしなさい(衆善奉行)
自らの心を浄くせよ(自浄其意)
これが仏教(是諸仏教)
つまり仏教とは悪いことをやめ、良いことをし、自身の心を浄く保つこと。
これが仏教だという漢文です。
この漢文にはこんなエピソードがあります。
道林禅師(どうりんぜんじ)と白居易(はくきょい)という方がおりました。
白居易は国の官職に就き、詩仙と呼ばれ誰もが知る唐時代の有名な詩人です。
一方、道林禅師は、長松の枝の上に棲んでいたことから鳥窠(ちょうか)禅師と呼ばれていました。
ある日、木の上で暮らす道林禅師の下にエリート官僚であり詩仙の白居易が訪ね、このような問答をしました。
白居易「禅師よ仏法とは何でしょうか。仏法の根本的に重要な所とはどういうことでしょうか。」
道林「諸悪莫作、衆善奉行」
白居易「そんなことは三歳の子供でも言えることでしょう」
道林「たとえ三歳の子供が言えることでも、齢八十の老人にも行えないことなのですよ」
言えるが、行えない当たり前で大切なこと。
悪い事はしない(諸悪莫作)
良い事をする(衆善奉行)
これは当たり前のことです。
白居易の言うように3歳の子供でも言えることであり知っていることです。
しかし、その当たり前のことを実際に行うのはどうでしょうか。
たとえ3歳の子供が言えるようなことでも、齢80の老人にも行えない。
言うは易し行うは難しとも言いますが、当たり前のことを当たり前に行うことは、実際の所、相当に難しいことです。
「そんなの当たり前でしょ!」
と思うような事、ついつい忘れてしまいます。
しっかりと心に留め置き生活していきたいものです。
想生堂
【是諸仏教】
仏教の教えを簡単簡潔にまとめた漢文にこのようなものがあります。
「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」(しょあくまくさ、しゅぜんぶぎょう、じじょうごい、ぜしょぶっきょう)
悪い事をするな(諸悪莫作)
善い事をしなさい(衆善奉行)
自らの心を浄くせよ(自浄其意)
これが仏教(是諸仏教)
つまり仏教とは悪いことをやめ、良いことをし、自身の心を浄く保つこと。
これが仏教だという漢文です。
この漢文にはこんなエピソードがあります。
道林禅師(どうりんぜんじ)と白居易(はくきょい)という方がおりました。
白居易は国の官職に就き、詩仙と呼ばれ誰もが知る唐時代の有名な詩人です。
一方、道林禅師は、長松の枝の上に棲んでいたことから鳥窠(ちょうか)禅師と呼ばれていました。
ある日、木の上で暮らす道林禅師の下にエリート官僚であり詩仙の白居易が訪ね、このような問答をしました。
白居易「禅師よ仏法とは何でしょうか。仏法の根本的に重要な所とはどういうことでしょうか。」
道林「諸悪莫作、衆善奉行」
白居易「そんなことは三歳の子供でも言えることでしょう」
道林「たとえ三歳の子供が言えることでも、齢八十の老人にも行えないことなのですよ」
言えるが、行えない当たり前で大切なこと。
悪い事はしない(諸悪莫作)
良い事をする(衆善奉行)
これは当たり前のことです。
白居易の言うように3歳の子供でも言えることであり知っていることです。
しかし、その当たり前のことを実際に行うのはどうでしょうか。
たとえ3歳の子供が言えるようなことでも、齢80の老人にも行えない。
言うは易し行うは難しとも言いますが、当たり前のことを当たり前に行うことは、実際の所、相当に難しいことです。
「そんなの当たり前でしょ!」
と思うような事、ついつい忘れてしまいます。
しっかりと心に留め置き生活していきたいものです。
想生堂
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