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2022.10.10

想生堂の思い

もったいない。

日本には世界に誇る言葉として「もったいない」があります。
国語辞典では「もったいない」は「神仏・貴人などに対して不都合であること」「不届きであること」「過分のことで畏れ多いこと」「かたじけない」「ありがたい」「無駄になることが惜しい」を意味するとあります。今日、私たちが使用している意味とは異なる意味もあることが分かります。
しかし、語源を辿ると「もったいない」は「勿体無い」という漢字になります。これは和製漢語のようです。「勿体」とは、「重々しい」「尊大なさま」を意味するようですが、元来は異なる意味だったようです。
本来、「勿体」は「物体」と書き、「物のあるべき姿/物の本質的なもの」を意味していたようです。これが派生し、「重々しい」「尊大なさま」という意味になったと説明があります。
よって、この「物のあるべき姿/物の本質的なもの」を「無い」で否定するわけなので、「もったいない」というは「物の本体はない」ということを意味していたことになるのです。
ここで注目すべきことは、この「もったいない」の本来の意味が仏教の「この世に何一つとして独立して存在しているものはない」という「空」(くう)の思想や「物事はすべて繋がって存在している」という「縁起」(えんぎ)の思想に通ずるということです。
つまり、すべて当たり前ではなく、何一つとってもすべては有難い(有ることが難い)ことであり、私たちは支えあって「生かされている」という真実が「もったいない」という言葉の根底にあるのです。
こう理解すると、「もったいない」の意味に「神仏・貴人などに対して不都合であること」が含まれていることに納得できます。つまり、目には見えない力や働きに助けられていることへの懺悔の念と感謝の気持ちです。

姿かたちあるモノはいずれ無くなります。
その時まで最大限に生かし大切にしていく。
そういった思いを大切にしていきたいです。
他社さまでは買い取りを断られてしまったもの、再利用できないと告げられたもの、弊社ではまだ使っていただける先へ繋ぐ事が出来るかもしれません。

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