2023.06.27
心書
心書Vol.75【おかげさま】
心書Vol.75
【おかげさま】
夏が来ると冬がいいという。
冬になると夏がいいという。
太ると痩せたいという。
痩せると太りたいという。
忙しいと閑になりたいという。
閑になると忙しいほうがいいという。
自分に都合のいい人は良い人だと褒め、
自分に都合が悪くなると悪い人だと貶す。
借りた傘も雨が上がれば邪魔になる。
金を持てば 古びた女房が邪魔になる。
世帯を持てば 親さえも邪魔になる。
衣食住は昔に比べりゃ天国だが、
上を見て不平不満に明け暮れ、
隣を見ては愚痴ばかり。
どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい。
いったい自分とは何なのか。
親のおかげ、
先生のおかげ、
世間様のおかげの塊が自分ではないのか。
つまらぬ自我妄執を捨てて、
得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう。
おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい。
心に留め置いていたい詩でしたのでご紹介しました。
想生堂
【おかげさま】
夏が来ると冬がいいという。
冬になると夏がいいという。
太ると痩せたいという。
痩せると太りたいという。
忙しいと閑になりたいという。
閑になると忙しいほうがいいという。
自分に都合のいい人は良い人だと褒め、
自分に都合が悪くなると悪い人だと貶す。
借りた傘も雨が上がれば邪魔になる。
金を持てば 古びた女房が邪魔になる。
世帯を持てば 親さえも邪魔になる。
衣食住は昔に比べりゃ天国だが、
上を見て不平不満に明け暮れ、
隣を見ては愚痴ばかり。
どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい。
いったい自分とは何なのか。
親のおかげ、
先生のおかげ、
世間様のおかげの塊が自分ではないのか。
つまらぬ自我妄執を捨てて、
得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう。
おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい。
心に留め置いていたい詩でしたのでご紹介しました。
想生堂
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